母が病院のベットに横たわっているのを
父と私 2人で見つめていた
父は母に向かって
「俺 生まれ変わったら外科医になる」
「歯医者なんか嫌だ何もできない」
と言った
キラキラして将来の夢を語る小学生と変わらない表情を
50代の父がやっていたのが
何だか初々しくて いじらしかった
母もニコニコ聞いていたので
私は今が生きてて一番幸せな瞬間なんだ
それ以外の人生はおまけなんだと
深く心に刻みつけた
私は家族が幸せなのが好きなんだな
病院内では父が怒鳴らないし
例え殴られて怪我しても
救急病院だからなんとか延命処置してくれそうだ
今が感動的な瞬間でもう来ないんだ
異常事態の連続の中のつかの間の休息だった
今 思うに
原家族はお互いの意思の疎通が難しい
いくつかの精神疾患抱えて自覚がないままの共依存
という
どうしようもない状態でした